⑧ コンパートメント症候群
【 症状など 】
・脛の前面、外側が発生場所として多いと言われています。
・苦しい痛みや腫れ、熱感などの炎症症状が見られ、筋肉がパンパンになります。
・足首を動かすと筋肉が引っ張られ痛みを誘発したり、神経が圧迫されて感覚が鈍くなったりします。
【 概 要 】
・膝から下の脛の部分は、骨やたくさんの筋肉が狭いスペースに詰め込まれた
状態になっています。
このようなギュウギュウな場所で骨折や筋肉の損傷を起こし大量の出血がある
と、逃げる場所がないために中の圧力がとても高まってしまいます。
結果、その圧力によって筋肉や腱、神経が圧迫されて苦しい痛みを生じ、
酷い時には壊死を起こしたりします。
サッカーは足を使う種目ですので膝から下の打撲も多く、コンパートメント
症候群に注意すべき種目といえます。
【 応急処置 】
・悪化するとかなり危険な傷害で、RICE処置(安静・冷却・圧迫・拳上)をして
専門医に診せることが勧められます。
【 予 後 】
・中の圧力が強すぎる場合には切開手術をすることも多く、専門医に
よる適切な治療が必要です。