☆糖分とお砂糖のお話

前回、

スポーツドリンクがとても糖分が高い

というお話をしました。

今回はそのお砂糖について。

 

スポーツ選手にとって

持久力を保持することは、

とても重要な要素です。

そのスタミナを保持するために、

もっとも必要な栄養素は糖質です。

 

『糖』という文字が入っているからといって、

「お砂糖を摂ればいいのか!」

なんて安易な発想は・・・しないと思いますが、

お砂糖は、

人間が甘味の欲求を満たすためだけのもので、

栄養的に見て体に良い働きをするものではないのですね。

 

精製・加工された砂糖、

つまり一般に一番出回っている白砂糖といわれる砂糖は、

体に吸収されるのがとても迅速です。

でも迅速に体に吸収されるということは、

血糖値が急上昇してしまうということです。

さらに悪いことにその後すぐに急降下するのです。

 

その場合、体に何が起こるかというと、

体のだるさ・情緒不安定・果ては「うつ病」に。。。

 

少し難しい話をすると、

糖分を摂取すると、それを分解するために、

膵臓からインスリンが分泌されます。

急激に血糖値が上がると、

膵臓ではあわててたくさんのインスリンを

分泌しなくてはいけません。

でも大量に分泌したインスリンがフルに活躍するおかげで、 あっという間に低血糖になってしまうわけです。

 

膵臓でこのような激しい作業が頻繁に起こると、

インスリンの分泌量をコントロールできなくなってしまいます。

それが糖尿病です。

糖分を分解できずにそのまま尿と一緒に糖分が出て行ってしまうので、

体の中でちゃんと分解されてエネルギーになりえない状態です。

糖分が分解・吸収されてエネルギーにならないと、

生きるための体力がなくなってしまいます。

 

スポーツ飲料や清涼飲料は、

薄めたり控えたりした方がいいですね!

 

                                           (2012.7 CHIE)