⑤ 靭帯損傷
【 症状など 】
・靭帯(じんたい)の損傷程度によってⅠ度(靭帯が伸びた状態)、
Ⅱ度(靭帯の部分断裂)、Ⅲ度(靭帯の完全断裂)に分類されます。
・痛み、腫れ、発赤、熱感などの炎症症状が見られます。
・体重をかけると痛い、捻った方向と同じ方向に曲げると痛みが増強するなどの
理由から、関節の動きが制限されたり、圧痛(損傷部を押すと痛い)が見られ
たりします。
・靭帯の損傷が大きい場合には関節が不安定になるので、サポーターやギプス
などによる固定が勧められます。
・前十字靭帯と後十字靭帯は関節の中に存在する靭帯なので、損傷すると関節の
中に水が溜まって腫れることもあります。
【 概 要 】
・膝には前と後ろ、そして内側と外側のあらゆる場所に靭帯が存在し、膝の関節
を支えてくれています。
サッカーではカットやステップターン、相手との競り合いの中で損傷する
ことが多いです。
全部で4つの靭帯があります。
① 前十字靭帯…膝の関節が前にずれないように、ストッパーの役目
をしています。
② 後十字靭帯…膝の関節が後ろにずれないようにストッパーの役目
をしています。
③ 内側側副靭帯…膝の関節が内側に曲がらないようにストッパーの
役目をしています。
④ 外側側副靭帯…膝の関節が外側に曲がらないようにストッパーの
役目をしています。
【 応急処置 】
・まずはRICE処置です。(安静・冷却・圧迫・拳上)
・固定をし、早く専門医に診せましょう。
【 予 後 】
・Ⅰ度損傷であれば回復も良く、比較的早く復帰できます。
しかし、Ⅱ度では治癒に時間を要し、Ⅲ度損傷では手術になることがほとんど
ですので、速やかに専門医を訪ねましょう。